2015年に明治日本の産業革命遺産、2017年には「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界文化遺産に登録された九州。今後は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が国内推薦候補となっています。また、奄美大島や徳之島も新たに世界自然遺産に登録される見込みであるなど、九州は世界遺産の宝庫。古代アジアとの交流の歴史、非西洋で初めて産業化に成功した先人たちの努力、世界遺産を通じた感動と学びが皆さんを待っています。
天照大神(あまてらすおおみかみ)の御子神である宗像三女神を祀る神社です。日本書紀にも登場する日本最古の神社の一つで、国家・皇室の安泰を主とした国家祭祀の遺跡が残り、2017年には世界遺産にも登録されています。出土した品々は国宝に指定されており、それらを収蔵・展示する「神宝館」も敷地内にあります。また、近くにある「海の道むなかた館」では古代アジアとの交流を学ぶことができます。
万田坑は、日本の産業革命を支えた三池炭鉱の主要炭鉱のひとつであり、当時わが国の炭鉱の模範とすべく三井が総力を挙げて整備しました(国重要文化財)。第二竪坑の関係施設は、1997年の閉山まで排水や坑内の管理の役割を担っており、現在も良好な状態で残っています。
2015年「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録されました。
おすすめ情報
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宗像大社福岡
- 日本書紀にも登場する日本最古の神社の一つで、世界遺産にも登録されています。国宝に指定される数々の出土品は敷地内の「神宝館」で見学できます。また、近隣の「海の道むなかた館」では古代アジアとの交流を学ぶことができます。
宮原坑福岡
- 明治から昭和にかけて日本の近代化を支えた施設のひとつで、世界遺産にも登録。現存する日本最古の鉄鋼櫓であり、当時の面影を今に伝えています。またガイドの案内で、炭鉱が果たしてきた役割やエネルギーについて学ぶことができます。
- 近代日本の発展をエネルギー面から支えた石炭。 有明海の地下400mの坑内の作業の様子が体験でき、石炭を運搬する電気機関車など本物の迫力を伝えるダイナミックトンネル(模擬坑道)など、石炭の歴史に出会う旅がはじまります。
三重津海軍所跡佐賀
- 平成27年に世界文化遺産に登録。洋式船の修理用ドッグとしては現存する国内最古のもの。VR スコープを活用し、約160年前の三重津海軍所をイメージしたパノラマ画像を見ることもできます。
軍艦島長崎
- 「軍艦島」と呼ばれる端島(はしま)は、海底炭鉱の島として日本の近代化を支えた島です。現在、上陸クルーズが運航されており、眼前に迫るビル群の廃墟が石炭鉱業の栄枯盛衰を物語っています。
グラバー園長崎
- 眼下に広がる長崎港の大パノラマを見下ろす絶景地に立地するグラバー園。長崎に生きた外国の人達の暮らしぶりに迫り、彼らが目にした風景、風を体感できる自然溢れる空間が魅力です。
万田坑熊本
- 日本の産業革命を支えた三池炭鉱の主要炭鉱のひとつであり、当時の最新技術を駆使して建設されました。日本最大規模の竪坑があり、2015年に世界文化遺産に登録されました。
三角西港熊本
- 三池炭鉱採掘の石炭の積出し港であり、国内外の貿易拠点として賑わいました。長さ756mにも及ぶ埠頭は、緻密で高度な石積みで形成されています。日本で唯一築港当時の姿が現存している港として、世界文化遺産に登録されました。
尚古集成館鹿児島
- 島津家伝来の史料を中心に文書や書画、工芸品や機械類など約1万点を収蔵しています。また、この一帯は、28代島津斉彬による「集成館事業」が展開された近代日本発祥の地であり平成27年には世界文化遺産に登録されました。